吉野町で栽培している真菰(まこも)を世に広げるプロジェクトです。
主な活動内容としては真菰の栽培は言うまでもありませんが、真菰のさまざまな利用法を考案して実験したり、販売活動も行います。
真菰(まこも・マコモ)って何?
ところで真菰ってご存じですか?
一般にはあまり知られていない真菰ですが実は様々な利用法があります。
神が宿る草
日本では真菰は古来から神が宿る草と呼ばれ各地の神社で御神体や霊草として大切に扱われてきました。
なかでも出雲大社では、しめ縄に真菰が使われており「真菰の神事」とも呼ばれている凉殿祭(すずみどののまつり)がおこなれています。
水や空間を浄化する真菰
真菰には水を浄化する働きがあると言われており、霞ヶ浦や琵琶湖、伊豆沼・内沼などで真菰を使った水質浄化事業が行われているらしいです。
また、スピリチュアル界隈では真菰にはネガティブ(マイナス)をニュートラル(ゼロ)にリセットする力があると言われ、ゼロからプラスに向かう力があるとされる麻と併用することで相乗効果が期待されています。
個人的な実感としては部屋に真菰があるとリラックスできますので、水だけではなく空間の波動を整える力もあるのでは?と感じています。
薬草としての真菰
お釈迦様が真菰で編んだむしろ(寝床)に病人を寝かせて治療されたという仏話があるように薬効もあるようです。
古記事や日本書紀にも登場するほどの古来から薬として馴染みがあった真菰は、肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓の五臓によいとされ、血圧や血糖値の調整、乾燥肌、冷え症などにも効能があると言われています。
体内に蓄積した有害金属を排出するケイ素(珪素)、さらに活性酸素を抑制する働きのあるSODという酵素を含んでおりデトックス効果を感じられる方も少なくないようです。
また、真菰の葉などをお風呂に入れるマコモ風呂も人気が高まっています。
栄養満点のスーパーフード
真菰は食物繊維が豊富なだけなく、ビタミンA、αカロチン、βカロチン、ビタミンC、ビタミンEなどの含有量はニンジンやホウレン草を上まわり、神経細胞調節作用や抗酸化作用、骨粗しょう症、肝癌や大腸がんのリスクを低下させる可能性も報告されておりスーパーフードと呼ばれ始めています。
まこもを食べる(マコモダケ)
晩夏から初秋の頃に株元の茎に黒穂菌(くろぼきん)が寄生することで肥大してマコモダケ(マコモタケともいう)になります。マコモダケには黒い斑点がでたものがありますがそれが黒穂菌です。
ここに写真
マコモダケはキノコや納豆と同様の菌食材で栄養とおいしさを兼ね備えた医食同源の食材です。
最近になって健康美容野菜として徐々に認知が広まってきています。
マコモダケは味に癖がないのでどのような調理法にも違和感なく使えます。また、マコモダケだけではなく、根・茎・葉も乾燥してお茶にしたり、乾燥後に粉末にしたものをお菓子の材料として利用されるます。
グッズ・工芸の素材としての真菰
真菰はしめ縄や菰といった神具だけではなく、最近では枕の中に入れる材料として使用されたり、葉の部分を使って卓上ほうきを作ったりと用途が少しずつ拡大しているようです。
真菰墨
黒穂菌のついた真菰は鞘葉(または子葉鞘)と呼ばれる葉の付け根部分が肥大し、若いうちはその部分が食用(マコモダケ)になりますが、 さらにそれが成熟し菌が繁殖すると黒い色素が増して全体が枯れ錆びたような色合いになってくるので、その莢(さや)を乾燥させることで粉状になった黒穂菌を採取することができます。
それが真菰墨(マコモズミ)というもので古くから日本の美術工芸品に使用されてきました。
植物としての真菰
真菰は沼や河川などの水辺や水中に群生するヨシやガマの仲間で、日本を始め中国の東部から東南アジア・台湾などに広く分布しているイネ科マコモ属の多年草です。見た目はイネに似ていますがイネよりも大きく育ち、草丈が2メートルを超える場合もあります。栽培はイネと同じように水田で行い栽培期間もイネとおおむね同じですが農薬は原則として使用しません。
まこも茶の美味しい飲み方
マコモ茶は葉を数センチ程度にカットして乾燥させた茶葉タイプと、それをさらに細かく粉砕した粉末茶に大きくは分かれますが、この記事では様々な方法で楽しめる茶葉タイプについて紹介します。
マコモ茶の飲み方はいろいろありますがシンプルなものから紹介します。(随時追記していきます)
香ばしいストレートティー
クセのないあっさりとした味わいのマコモ茶に少しだけ香ばしさをプラスする飲み方です。
注)1リットルの水でつくる場合
① 5グラム前後の茶葉をソースパン(雪平鍋)またはフライパンなどに入れ強火でから煎りします

② 香ばしい香りが立って少し煙があがるくらいになったら1リットルの水を入れます

③ そのまま強火で沸騰させます

④ 沸騰したらポコポコ程度まで火を弱め蓋をして10分程度沸かします(時間はお好みで調整してください)

⑤ 約10分後、完成です。冷やして飲むのもおすすめです。


※茶葉は2回くらい使えますが薄くなりますので水や茶葉の量を調整してください
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